ポートフォリオサイトリニューアル: Obelisk / Masaki Hirokawa Portfolio
Obelisk / Masaki Hirokawa Portfolio
-> http://atziluth.jp/
名称を Obeliskと改めポートフォリオサイトをリニューアルしました。RSSフィードの更新により Flashインターフェースのナビゲーションやコンテンツの編集が可能で、計2つのムービー構成ファイルをテンプレート化し、半自動的に更新できるよう設計しました。
時間帯によって背景が明るくなったり暗くなったりします。他にも自分の知り得る限りの些末的な技術をつぎ込みました。これから機能面の作り込みと軽量化を重ね、コンテンツや遊びのギミックも追加していきたいです。
【動作環境について】
- ・ケータイからのアクセスか、Flash Playerのバージョンが 8未満、または JavaScript/ActiveXコントロールの実行をオフにしている場合、HTML版のページが表示されます。
- ・下記アドレスから最新の Adobe® Flash® Playerをダウンロードできます。
- -> http://www.adobe.com/shockwave/download/index.cgi?Lang=Japanese&P1_Prod_Version=ShockwaveFlash
【ドメインについて】
- 新規に atziluth.jpドメインを取得しました。読みは「あつぃると・どっと・じぇいぴー」です。ご連絡は、info[atmark]atziluth.jp までお願いします。
【補足: ブログのコメント・トラックバックについて】
- 全記事をインポートし直したため、コメント・トラックバックが全て消去されてしまいました。せっかく書いていただいたのに申し訳ありませぬ…。
【参考用 外部スクリプト】
monologue:
3月15日から制作を開始して、延べ10日間も覚醒しっ放しの頭で夢中になりながら作業をした。これを作り終えた後、気が抜けたのか嬉しかったのか、弁当を食べながら嗚咽した。寂しいと感じることは不思議と普段あまりないが、満たされれば麻痺していた感情が溢れてくる。いつもどこか寂しいから亡き人をいつまでも傍に思うのだし、神仏や不可視的な存在を頑なに信じ、自分の内や外に作りもする。これはある意味とても幸福なことかもしれない。
ただ表現をする上で私はシャーマニズムの存在を一切否定している。他者表現に逃げて人間としての心の在り様や自己表現の形を見失いたくはない。この一見矛盾した両極性反応こそが私の原動力の一環である。
新しく作ったものも2年後には恥ずかしく思うだろう。20年後には腹立たしくも思うだろうし、もしかしたら生きていないかもしれない。子を持つことは恐らくないだろう。名前は決めてあるけど。普段は死という概念を意識の遠くへ追いやっているが、これを作っている時はしばしば、もし途中で死んでしまったらと考え恐くなった。誰もが同じように大切な役目を背負って生きているのだと知った。
祖父の通夜の後に初めて物を作った。その日は各地の親戚が家に集まっておりとても賑やかで、ただひとつ喪失感を除いては何もかもが完璧だった。祖父がくれた最後のプレゼントだと受け止めている。何より自分の手で表現できることが楽しかった。いまはそれを切り売りすることが仕事となり、生きる手段となった。
私は訳もなく物を作るが、そのプロセスや結果にいちいち何かを求めてはいけないと考えている。単純作業の繰り返しこそが快楽の源であり、熾烈な願望や強迫観念を鎮め得る目的そのものである。新しく何か作り始めるたび、これが終われば閉ざされた視界の孤独から解放され報われるような淡い希望は心のどこかにいつも抱いているけれども、トンネルは無数に重なった入れ子構造になっているので、抜ければさらに大きな闇がぽっかり口を開いて佇んでいる。
願わくば道中で擦れ違う人々の幸福を心の底から願い喜べるように、よいものを作りつづけて常に己を満たし、自信を持ちつづけていたい。人間が表現することの無意味さや結末はどうあれ光や闇や対極を指向する意志が肝心で、一切の所業には正も邪もなく大事なのは差の絶対値である。
僅か10日の間だったが、まるで何年もここに凝縮されたような、本当に楽しく充実した時間だった。他に優れた作品はこのブログのアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/m-hirokawa/)にたくさんあるが、これから年月をかけてサイトをブラッシュアップし、この国の最高峰と呼べる代物にしていきたい。そしてゆくゆくはもっと広い世界をこの目で足で見て回りたい。
Tue, 24 Mar 2008
【時の歌 -Song of Time- from YouTube】