箇条書き

01.

制作途中のサイトを仕上げれば編集部の老人方に見ていただけることになった。お手並拝見という言葉が嬉しかった。これまでは野心など知らず部屋に篭り隠れて制作してきたので、応募した賞はエスクァイアのみだが、いずれこれまでの集大成がまとまった形になったら貪欲に応募してみようと思う。褒められるのは賞を獲ったものやたまたま大企業がクライアントの制作物。でも、それは中身のない入れ物しかプライベートで作ったことがなかったから。もう今ではお客さんにありがとうと言われると素直に嬉しいけれど、友達に電話が繋がることなんて滅多にない。制作しているときだけ存在意義だとか自己同一性だとか化石のようなくだらない言葉を忘れられる。この間お昼休みにファミレスでまたシーフードドリアを頼んだらシーフードココナッツカレーがでてきて、注文を言い間違えたのかな、過去の思い出にすがるための邪なシナリオなんて通らないようにできているんだと思い、かえって安心してぱくぱく食べていると、店員さんが謝りにきた。一言二言交わしただけなのに胸のあたりがひさしぶりにじんと疼いてしまった。

02.

代官山の UNIT まで MEW(http://www.mewsite.com/site_fr.html) のライブに行ってきた。演奏も VJ も素晴らしく、2ヶ月ぶりくらいに口の下ほどまで涙を流した。これまで間近で観てきたおままごととは全くの別次元。ボーカルの体の周囲にだけ白い湯気か焔のようなものがたっていた。どれくらい苦しんで暗がりから這い出してきたのだろう。それからドラムの腕が密かに逸脱。Mogwai と SigurRos も観にいきたいが残念ながらどれも平日だった。

03.

金曜日に白石さんのバナー制作完了。問題がなければ月曜日に Macromedia のセミナーへ行ける。火曜日からは鏡リュウジと小野なんとかさんのサイト、今月中ごろからは某ジャーナリストのブログの制作。ただ、働いていても家賃と光熱費と交通費とローンの返済、それから飲食費(600〜800/day) でお金が尽きてしまう。1週間に一度借りてくるレンタルビデオと本が唯一の贅沢かな。

04.

うっかり書き忘れていましたが病気が寛解しました。ヒトの本質を思い出し自分の甘さを知った3年間。偏見はどこにいってもあるようで、どのような状況でも発言を信じてもらえず不利な立場に置かれた。肌の色、目の色、髪の色など、変え難い宿命と同じでみんなに個体差があるにも関わらず。子供の頃は色素が薄いだけで差別されていたのを思い出す。村社会では当然のしきたりらしいが。周りに人望のある方から発せられた偏見に満ちた言葉、救急外来を盥回しにされたときに医者の口から発せられた呪いにも似た言葉、親しかった友人の態度が180度変わった瞬間。すべてが原動力になっています。

05.

今更ですがクリス・カニンガムの DVD を買いました。モーションコントロールはこってりしすぎていてじきに飽きる。ミュージックビデオより短編映像のほうが好き。それでもイジイ・バルタやクエイ兄弟を観た後だとやはり物足りなさも。それでも技術は素晴らしいので断片的に参考になりました。15000円の BOX も観てみたいです。

06.

http://www.hi-au.jp/ mixi のインデックスに広告が貼ってあるサイト、作っているのはイメージソースかな。確か1年前にトーサキさんのブログで一部プロトタイプかスクリーンショットのようなものを拝見したような気がする。トラフィックが異様に少ない。