布団の温もり

眠られない夜は決まって祖母と祖父の真ん中で寝ていたころの布団の温もりを思いだすのです(ちなみに天井には自分がつくりだし投影した、黒い泥棒の影があった記憶が鮮烈に残っています)。起きているあいだはずっと円環的にいやなことばかりを考えていますので、たまには懐かしくも甘美な想いに耽るのもよいことなのではないかと素直に思えてきました。